晩秋の信越国境
近頃の花粉の飛散量にはうんざりするものがある。毎年毎年"例年の○○倍の飛散量"たる文言には耳タコ状態だ。
さて、2年ほど前にしなの鉄道ではS26編成が横須賀色に塗り替えられた。これにより既存のS16編成と併結することで5両編成の横須賀色が実現するわけである。
そんなある日運用表と睨めっこしていると、その翌日に北しなの線にて併結運用が行われるようだ。しかもGPVによると、晴れが期待できそう。
とりわけ風景映えするスポットの多い同線区に5両編成が来る運用が朝に存在することが判明。なおこれの客扱いは妙高高原からであり、そこまでは霜取り列車として回送されるのだとか。しなの鉄道の知識がほぼ皆無に等しい私に親切に教えてくれた友人に感謝感服である。
思い立ったら即行動。ジャパニーズ撮り鉄は無限に行動力があるのが売りではないか。
東京を出る頃にはレンタカー屋の閉店時間が迫っていたので優雅に新幹線を利用し長野駅へ。
そこからタイムズのカーシェアを借りて信越国境へと向かった。
長野駅から信越国境までは案外近く、ものの30分から40分ほどで撮影地についてしまった。
しばらく仮眠をとり、寝起きの一服をするために車外に出ると予想以上の寒さに思わず身震いするほど。雪国の気温を完全に過小評価していた。
通過までは40分ほどあるが、じっくりと構図を組みたかったので早速三脚をセットする。
信越大橋は山と山の谷間にかけられた橋なだけありものすごく強い勢いで冷たい風が吹き付ける。次訪れるときはダウンコート必携である。
通過のときは刻一刻と近づき、それにつれて夜空も明るくなってくる。紅葉に照らされる朝日によりあたり一面がオレンジに染まった頃、お目当てがやってきた。
115系 S26編成+S16編成
(2018.11.16)