重要文化財・東別府駅
日豊本線北側の大きな町といえば別府と大分だろう。
この二駅は距離にしてはすごく近いものの、間を山に阻まれており一つの街になり得なかった歴史があるとかなんとか。ソニックの利用者数を見ても、もしくっついていたら福岡に次ぐ第二の都市になっていたことは間違いないのではないだろうか。
温泉で有名な別府駅からひと駅となりの東別府駅。木造の駅舎にガスランプのような柔らかな白熱灯の光が雰囲気を作っている。
どうやら市の重要文化財なようで、さまざまな展示が駅舎内で行われていた。
国道10号線から細い道に一本折れ曲がったところの丘に位置しているこの駅。幹線道路沿いとは思えないほどの静寂や、落ち着きがある。わかりやすく説明するとお洒落な喫茶店のようなイメージだろうか。
そんな東別府駅で木造の雰囲気を生かした写真を狙うべく、415系の到着時刻を待つ。
ちょうど秋口で駅の周りにはコスモスの花が咲いていた。前ボケもきっちり入り、切り位置も完璧。どこか昭和っぽさのある写真に仕上がり、大変満足である。
(415系 大分車両センター所属車両)
(2019.09.19)